移動平均線とは?株価のトレンドを初心者向けにわかりやすく解説

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「株のチャートにある線って何?」

「5日線や25日線ってどういう意味?」

「移動平均線を見ると何がわかるの?」

株価チャートを見ていると、ローソク足とは別に、株価に沿って動く線が表示されていることがあります。

これが移動平均線です。

移動平均線は、一定期間の株価の平均値をつないだ線で、株価のトレンドや方向性を見るために使われます。

この記事では、株式投資初心者向けに、

などを、できるだけ簡単に解説します。


移動平均線とは?

移動平均線とは、一定期間の株価の平均値を計算し、それを線でつないだものです。

たとえば「5日移動平均線」なら、直近5日間の株価を平均して、その値をチャート上に表示します。

そして翌日になると、古い1日分を外して新しい1日分を加えて、また平均を計算します。

このように毎日計算する期間が移動していくため、「移動平均線」と呼ばれています。

たとえば5日移動平均線なら

株価が、

  • 1日目:1,000円
  • 2日目:1,100円
  • 3日目:1,050円
  • 4日目:1,150円
  • 5日目:1,200円

だった場合、

(1,000+1,100+1,050+1,150+1,200)÷5=1,100円

となります。

この「1,100円」が5日移動平均線の値になります。

もちろん実際のチャートでは、この計算を毎日繰り返して線にしています。


移動平均線を見ると何がわかる?

移動平均線を使うと、毎日の細かい株価の動きだけでは分かりにくい、株価の大まかな方向性を確認しやすくなります。

たとえば、

移動平均線が右肩上がり

なら、一定期間の株価が上昇傾向にある可能性があります。

反対に、

移動平均線が右肩下がり

なら、一定期間の株価が下落傾向にある可能性があります。

移動平均線は、日々の値動きをなだらかにすることで、株価のトレンドを確認しやすくする指標です。

ただし、移動平均線が上向きだから必ず株価が上がるという意味ではありません。

あくまで現在のトレンドを確認するための材料として使います。


5日線・25日線・75日線の違い

移動平均線には、何日間の株価を平均するかによっていくつか種類があります。

日足チャートでは、5日・25日・75日などがよく使われます。

移動平均線見ている期間イメージ
5日線約1週間短期の動き
25日線約1か月中期の動き
75日線約3か月より長めの動き

※営業日ベースで考えるため、カレンダー上の日数とは異なります。

5日移動平均線

5日線は、比較的短い期間の株価を平均したものです。

そのため、最近の株価の動きに反応しやすいという特徴があります。

短期的な値動きを確認したいときに使われることがあります。

25日移動平均線

25日線は、約1か月の営業日の株価を平均したものです。

5日線よりも値動きがなだらかになるため、短期より少し長い期間のトレンドを見るときに使いやすくなります。

75日移動平均線

75日線は、約3か月の営業日の株価を平均したものです。

5日線や25日線よりもさらにゆっくり動くため、中長期的なトレンドを見る材料として使われます。


株価と移動平均線の位置関係を見る

移動平均線を見るときは、線そのものだけでなく、現在の株価が移動平均線より上にあるのか、下にあるのかも確認してみましょう。

たとえば、

株価が移動平均線より上にある場合

現在の株価が、一定期間の平均より高い状態です。

そのため、

「最近の株価は平均より高い位置にあるんだな」

と確認できます。

株価が移動平均線より下にある場合

反対に、現在の株価が一定期間の平均より低い状態です。

「最近の株価は平均より低い位置にあるんだな」

と見ることができます。

大和証券も、移動平均線と現在の株価を合わせて見ることで、株価の方向性などを確認する方法を紹介しています。


移動平均線が上向き・下向きだと何が違う?

移動平均線の向きも重要なポイントです。

移動平均線が上向き

移動平均線が右肩上がりになっている場合、一定期間の株価が上昇傾向にあることを示している可能性があります。

イメージとしては、

株価が上昇
↓
平均値も徐々に上昇
↓
移動平均線も上向く

という流れです。

移動平均線が下向き

反対に移動平均線が右肩下がりになっている場合は、一定期間の株価が下落傾向にある可能性があります。

ただし、移動平均線は過去の株価をもとに計算されるため、株価が動いたあとに線が動くという特徴があります。

つまり、移動平均線だけを見て「これから必ず上がる・下がる」と判断するものではありません。


ゴールデンクロスとは?

移動平均線を使った分析でよく登場するのが、ゴールデンクロスです。

ゴールデンクロスとは、

短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上へ突き抜けること

をいいます。

たとえば、

5日線が25日線を下から上に抜ける

といったケースです。

一般的には、株価の上昇トレンドを捉えるための材料として参考にされることがあります。

ただし、野村證券も説明しているように、ゴールデンクロスは絶対的な売買サインではありません。

「ゴールデンクロスが出たから絶対に上がる」

と考えるのではなく、

「トレンドが変化している可能性がある」

と考えるくらいがよいでしょう。


デッドクロスとは?

ゴールデンクロスとは反対に、

短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下へ突き抜けること

をデッドクロスといいます。

たとえば、

5日線が25日線を上から下に抜ける

といったケースです。

下落トレンドに転じた可能性を見る材料として使われることがあります。

こちらも、

「デッドクロス=必ず株価が下がる」

というわけではありません。

あくまでチャートを見るときの一つの判断材料です。


移動平均線を見るときは「線1本」だけで判断しない

移動平均線は便利な指標ですが、移動平均線だけで投資判断を決めるのはおすすめできません。

たとえば、

  • 株価
  • 移動平均線
  • 出来高
  • 企業の業績
  • 決算
  • ニュース

などを組み合わせて確認することが大切です。

特に出来高と組み合わせると、

「株価が動いているだけなのか、それとも売買も活発になっているのか」

といった点も確認できます。

👉 出来高とは?株の売買が多い・少ないと何が違う?

また、株価がなぜ動くのかを理解しておくと、チャートを見るときにも役立ちます。

👉 株価はどうやって決まる?初心者でもわかる仕組みを簡単に解説


移動平均線の注意点

初心者が移動平均線を見るときは、次の3つを覚えておきましょう。

① 移動平均線は未来を予測するものではない

移動平均線は、過去の株価をもとに計算された指標です。

そのため、

「線が上向いたから明日も上がる」

といった未来を保証するものではありません。

② 期間によって見え方が変わる

5日線と25日線では、同じ株価でも見えてくるトレンドが違います。

短期の動きを見たいのか、中長期の流れを見たいのかによって、見る移動平均線も変わります。

③ ゴールデンクロス・デッドクロスだけで判断しない

ゴールデンクロスやデッドクロスは、あくまでテクニカル分析の一つです。

実際の株価は企業の業績やニュース、市場全体の動きなど、さまざまな要因によって変化します。

そのため、「クロスしたから買う・売る」と単純に決めるのではなく、他の情報も確認することが大切です。


初心者はまず「25日線」を見てみよう

移動平均線にはさまざまな期間がありますが、最初から全部覚える必要はありません。

まずはチャートを開いて、

「株価は25日線より上にある?下にある?」

「25日線は上向き?下向き?」

という2点を見てみましょう。

そこから慣れてきたら、

  • 5日線
  • 25日線
  • 75日線
  • ゴールデンクロス
  • デッドクロス

と少しずつ覚えていけば十分です。

テクニカル分析は、最初から全部覚えようとすると難しく感じます。

実際のチャートを見ながら少しずつ覚えていくのがおすすめです。


移動平均線と「株を買うタイミング」は関係ある?

移動平均線は、株を買うタイミングを考えるときにも使われます。

たとえば、

といった状況を、上昇トレンドの材料として見る方法があります。

ただし、これだけで「今が買い時」と決めることはできません。

株価の水準や企業の業績、ニュースなども確認する必要があります。

👉 株を買うタイミングとは?初心者が知っておきたい考え方


まとめ:移動平均線は「株価の流れ」を見るための指標

移動平均線は、一定期間の株価の平均値をつないだ線です。

今回のポイントをまとめると、

移動平均線は、株のチャートを見るうえで基本的な指標の一つです。

最初は難しく感じても、実際のチャートを見ながら、

「この線は何日間の平均なんだろう?」

と確認していけば、少しずつ見方が分かってきます。

まずは気になる銘柄のチャートを開いて、5日線・25日線・75日線がどこにあるのか探してみましょう

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