NISAとは?大学生でもわかる新NISAの基本と始め方

お金を学ぶ

「NISAってよく聞くけど、結局何なの?」

最近、テレビやSNSなどで「NISA」という言葉を見かける機会が増えました。

大学生でも、

と疑問に思う人も多いでしょう。

結論からいうと、NISAは投資で得られた利益を非課税にできる制度です。

通常、株式や投資信託などの投資で利益が出ると、そこに税金がかかります。

NISAでは、一定の範囲内でその利益を非課税にできます。

大学生でも18歳以上なら利用できるため、早いうちから資産形成を始めたい人にとって知っておきたい制度です。

この記事では、NISAの仕組みから、つみたて投資枠・成長投資枠の違い、大学生が利用するときの注意点まで、初心者向けにわかりやすく解説します。


NISAとは?

NISAとは、**「少額投資非課税制度」**のことです。

通常、株式や投資信託などの投資で利益が出た場合、その利益には税金がかかります。

例えば、10万円で購入した投資商品を15万円で売却したとします。

利益は、

15万円 − 10万円 = 5万円

です。

通常の課税口座では、この利益に対して税金がかかります。

一方、NISA口座で対象商品を購入して得た利益なら、一定の範囲内で非課税になります。

つまり、

NISAは「投資そのもの」ではなく、「投資の利益を非課税にするための制度」

です。

ここを最初に理解しておきましょう。


NISAなら投資で損をしない?

これは大きな誤解です。

NISAを使っても、投資で損をする可能性はあります。

NISAはあくまで税金を優遇する制度です。

例えば、

10万円で購入
↓
7万円に値下がり
↓
3万円の損失

となる可能性もあります。

NISAだから利益が保証されるわけではありません。

そのため、

「NISA=絶対に儲かる制度」

ではないことを覚えておきましょう。

投資には元本割れのリスクがあります。


大学生でもNISAは使える?

はい。

現行のNISAでは、18歳以上の居住者等が対象です。

そのため、18歳以上の大学生ならNISAを利用できます。

大学生のうちから投資を始める場合、NISAは知っておきたい制度の一つです。

ただし、

「大学生だからNISAをやったほうがいい」

という意味ではありません。

生活費や学費など、必要なお金まで投資に回すのは避けるべきです。

まずは自分の生活に必要なお金を確保したうえで、余裕資金で投資を考えましょう。

そのためにも、まずは銀行口座の種類と使い分け|大学生のお金を管理する方法を参考に、自分のお金を整理しておくのがおすすめです。


新NISAには2つの投資枠がある

現在のNISAには、

  • つみたて投資枠
  • 成長投資枠

の2つがあります。

しかも、この2つは併用できます。

それぞれ特徴が違うので、簡単に整理してみましょう。

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
主な対象一定の投資信託上場株式・投資信託など
投資方法積立投資向き一括投資なども可能
併用可能可能

年間では、2つ合わせて最大360万円まで投資できます。

ただし、

「年間360万円まで投資しないと損」

という意味ではありません。

大学生なら、無理に大きな金額を投資する必要はありません。


つみたて投資枠とは?

つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託を対象とした投資枠です。

名前の通り、

毎月コツコツ積み立てる

という使い方と相性がいい制度です。

例えば、

毎月5,000円
↓
毎月10,000円
↓
毎月20,000円

というように、無理のない金額から積み立てることができます。

大学生の場合も、アルバイト代などから無理なく投資できる金額を設定するのが基本です。


つみたて投資枠の商品は何でも買える?

いいえ。

つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たして届け出された商品が対象です。金融庁は対象商品の一覧を公開しています。

そのため、

「投資信託なら何でもつみたて投資枠で買える」

というわけではありません。

投資初心者にとっては、対象商品が一定程度絞られていることもNISAの特徴の一つです。


成長投資枠とは?

成長投資枠は、つみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できる枠です。

対象には、

  • 上場株式
  • 投資信託

があります。

そのため、個別株に投資したい人は成長投資枠を利用することになります。

例えば、

「この会社の株を買いたい」

という場合、NISAの成長投資枠で対象となる株式なら、そこで購入できます。

ただし、成長投資枠ならすべての株式・投資信託を購入できるわけではありません。

対象外となる商品もあります。


つみたて投資枠と成長投資枠、どっちがいい?

これは人によって違います。

長期でコツコツ投資したい

→ つみたて投資枠

個別株にも投資したい

→ 成長投資枠

両方やりたい

→ 2つを併用

という考え方ができます。

ただ、大学生の投資初心者なら、

「どの商品を買うか」より先に「無理なく投資できる金額はいくらか」

を考えることが大切です。


NISAの非課税保有限度額は1,800万円

NISAには、一生涯で利用できる非課税保有限度額があります。

現在は、

1,800万円

です。

そのうち、成長投資枠で利用できるのは1,200万円までです。

例えば、

つみたて投資枠
→ 1,000万円

成長投資枠
→ 800万円

という使い方なら、合計1,800万円です。

一方、

成長投資枠
→ 1,300万円

という使い方はできません。

成長投資枠には1,200万円という別の上限があるためです。


NISAの非課税期間は無期限

以前のNISAでは非課税期間に期限がありました。

現在のNISAでは、非課税保有期間が無期限になっています。

そのため、

「○年以内に売らないと税金がかかる」

という心配をする必要はありません。

長期的な資産形成を考えやすくなったのは、新しいNISAの大きな特徴です。


NISAの投資枠は売却するとどうなる?

NISAでは、保有している商品を売却すると、その商品の取得価額分について、翌年以降に非課税保有限度額を再利用できます。

例えば、

100万円で購入
↓
売却

した場合、翌年以降にその100万円分の枠を再び利用できるようになります。

ただし、売却したその年にすぐ枠が復活するわけではない点には注意しましょう。


大学生がNISAを始めるなら、いくらから?

「NISAって何十万円も必要なの?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、NISAの年間投資枠は「投資しなければならない金額」ではありません。

例えば、

月5,000円

なら、

5,000円 × 12か月
= 年間6万円

です。

月1万円なら年間12万円。

このように、自分が無理なく続けられる金額から始めることができます。

大切なのは、

「NISAの枠を使い切ること」ではなく「無理なく長く続けること」

です。


大学生がNISAを始める前に確認したいこと

NISAは便利な制度ですが、始める前に確認しておきたいことがあります。

①生活費を投資に回さない

投資に使ったお金は、値下がりする可能性があります。

家賃や学費、生活費など、近いうちに必要になるお金まで投資するのは避けましょう。


②投資にはリスクがある

NISAでも元本保証はありません。

利益が出ることもあれば、損失が出ることもあります。

「NISAだから安全」という考え方はしないようにしましょう。


③長期的な視点を持つ

投資は短期間で必ず利益が出るものではありません。

特に積立投資をするなら、短期的な値動きだけを見て、

「下がったからすぐ売る!」

とならないように、あらかじめ投資目的を決めておくことが大切です。


④手数料も確認する

投資信託などには、購入時手数料や信託報酬などのコストがかかる場合があります。

「NISAだから手数料も無料」

というわけではありません。

商品を選ぶときは、リスクだけでなくコストも確認しましょう。


NISAを始めるにはどうすればいい?

NISAを利用するには、NISA口座を開設する必要があります。

基本的な流れは、

という流れです。

NISA口座は、銀行や証券会社などで開設できます。

ただし、金融機関によって取り扱っている商品やサービスが異なるため、口座を作る前に比較しておくといいでしょう。


NISAは「投資をする人」だけの制度ではない

NISAについて、

「投資に詳しい人が使う制度」

と思っている人もいるかもしれません。

しかし、NISAは長期的な資産形成を考える人が利用できる制度です。

大学生の場合、

「将来のために少しずつ投資してみたい」

というところから始めてもいいでしょう。

もちろん、投資をしないという選択肢もあります。

まずは投資と貯金の違いを理解して、自分に合った方法を考えることが大切です。

投資と貯金の違いとは?大学生がお金を増やす前に知っておきたいことも、あわせてチェックしてみてください。


まとめ:NISAは「投資の利益を非課税にできる制度」

NISAは、投資そのものではありません。

投資によって得られた利益を、一定の範囲内で非課税にできる制度です。

大学生が覚えておきたいポイントをまとめると、

  • 18歳以上ならNISAを利用できる
  • NISAは投資の利益を非課税にする制度
  • つみたて投資枠と成長投資枠がある
  • 2つの投資枠は併用できる
  • 年間投資枠は合計最大360万円
  • 非課税保有限度額は1,800万円
  • 成長投資枠は1,200万円まで
  • 非課税保有期間は無期限
  • NISAでも投資で損をする可能性はある
  • 生活費などを無理に投資へ回す必要はない

NISAは、うまく活用すれば長期的な資産形成を後押ししてくれる制度です。

ただし、

「NISAを始めること」自体が目的にならないようにする

ことも大切です。

まずは自分の収入・支出・貯金を整理して、そのうえで余裕資金があるなら投資を考えてみましょう。

お金の管理から始めたい人は、銀行口座の種類と使い分け|大学生のお金を管理する方法。

投資についてもっと基本から知りたい人は、投資と貯金の違いとは?大学生がお金を増やす前に知っておきたいこと。

そして、そもそものお金の知識をまとめて身につけたい人は、大学生が知っておきたいお金の基本|税金・保険・扶養をわかりやすく解説もあわせて読んでみてください。

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