「大学生になったけど、お金のことって意外とよく分からない……」
「アルバイトをすると税金がかかるの?」
「親の扶養って、いくらまでなら大丈夫?」
「健康保険や年金って自分にも関係あるの?」
大学生になると、アルバイトを始めたり、クレジットカードを作ったり、自分で銀行口座を管理したりと、お金に関わる機会が一気に増えていきます。
ところが、学校では税金や社会保険、資産形成について詳しく学ぶ機会はあまりありません。
そのため、
「よく分からないけど、とりあえず親に聞いている」
という大学生も多いのではないでしょうか。
しかし、税金や保険、扶養などの仕組みを知らないままお金を扱っていると、知らないうちに損をしたり、あとから「こんな制度だったの?」と困ったりすることがあります。
そこでこの記事では、大学生が最低限知っておきたいお金の基本をまとめました。
この記事で分かることは、
- 税金とは何か
- 大学生にも税金はかかるのか
- 扶養とは何か
- 社会保険とは何か
- 年金は大学生にも関係するのか
- 銀行口座やクレジットカードの基本
- NISAとは何か
- 貯金と投資はどう違うのか
です。
細かい制度をすべて覚える必要はありません。
まずは**「大学生のお金には、こんな仕組みが関係しているんだ」**という全体像をつかんでいきましょう。
大学生のお金でまず知っておきたい8つのこと
大学生がお金について学ぶなら、まず次の8つを押さえておきましょう。
- 税金
- 扶養
- 社会保険
- 年金
- 銀行口座
- クレジットカード
- NISA
- 貯金と投資
それぞれ簡単に説明していきます。
① 税金|稼いだら税金がかかる?
大学生にとって特に身近なのが「税金」です。
アルバイトをして給料をもらっている人なら、所得税や住民税について知っておく必要があります。
所得税とは?
所得税は、個人の所得に対してかかる税金です。
アルバイトなどで一定以上の所得があると、所得税が発生する場合があります。
ただし、所得税は「給料をもらったら必ずかかる」という単純な仕組みではありません。
給与所得控除や基礎控除などを差し引いた後の所得をもとに計算されるため、収入が少ない大学生であれば所得税がかからないケースもあります。
また、アルバイト先で給与から所得税があらかじめ差し引かれていることもあります。
このような仕組みを「源泉徴収」といいます。
住民税とは?
住民税は、住んでいる都道府県や市区町村に納める税金です。
所得税とは別の税金なので、
「所得税がかからない=住民税も絶対にかからない」
とは限りません。
住民税には非課税となる基準などがあり、所得や自治体などによっても扱いが異なります。
大学生の場合は、アルバイト収入が増えてくると住民税についても意識する必要があります。
👉 大学生の税金について詳しく知りたい人は、「大学生の税金はいくら?」の記事で所得税・住民税の仕組みを詳しく解説しています。
② 扶養|大学生なら特に重要
大学生のお金を考えるうえで、税金と並んで重要なのが「扶養」です。
扶養とは簡単にいうと、一定の条件を満たす家族を養っている場合に、税金や社会保険などで一定の扱いを受けられる仕組みです。
大学生の場合、アルバイト収入が増えると「親の扶養から外れるの?」という問題が出てきます。
ここで注意したいのが、
扶養には複数の制度がある
ということです。
代表的なのが、
- 税金上の扶養
- 社会保険上の扶養
です。
この2つは仕組みが異なるため、
「扶養は○万円まで!」
と1つの金額だけ覚えてしまうと、かえって混乱することがあります。
さらに、大学生など一定の年齢の親族については、税制上の控除に関する特例もあります。
そのため、アルバイトをしている大学生は「自分の税金」だけではなく、親の税金にどのような影響があるのかも確認しておくことが大切です。
👉 大学生の扶養については、「大学生の扶養はいくらまで?」の記事で年収ラインを整理しています。
③ 社会保険|健康保険や年金のこと
「社会保険」という言葉を聞いたことはあっても、具体的に何なのか分からない人も多いでしょう。
社会保険には、健康保険や厚生年金などがあります。
会社員として働いている人の場合、勤務先を通じて社会保険に加入するケースがあります。
一方、大学生の場合も、アルバイトの働き方などによっては社会保険に関係する場合があります。
また、健康保険については、
- 親の健康保険の扶養に入っている
- 自分で健康保険に加入する
など、状況によって扱いが変わります。
「学生だから社会保険は関係ない」と決めつけず、自分の働き方や加入している健康保険を確認しておきましょう。
👉 社会保険について詳しく知りたい人は、「社会保険とは?」の記事で健康保険や年金についてやさしく解説しています。
④ 年金|20歳になったらどうなる?
大学生でも、20歳になると公的年金について考える必要があります。
日本では原則として20歳以上60歳未満の人が国民年金の加入対象です。
そのため、大学生だからといって年金と無関係というわけではありません。
「大学生なのに年金を払うの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、学生には「学生納付特例制度」という仕組みがあります。
本人の所得が一定以下の学生は、申請によって国民年金保険料の納付を猶予してもらうことができます。
ここで重要なのは、
「払わなくていい」ことと「手続きをせず未納にする」ことは違う
ということです。
将来の年金などにも関係するため、20歳になったら自分の年金について一度確認しておきましょう。
⑤ 銀行口座|お金を管理する基本
銀行口座は、大学生になったらほとんどの人が使うものです。
アルバイト代の受け取りや、スマートフォン料金などの支払い、貯金にも利用します。
しかし、銀行口座にもいくつか種類があります。
代表的なのが、
- 普通預金
- 定期預金
です。
普段使いのお金を入れておくなら普通預金、すぐに使わないお金を一定期間預けるなら定期預金、といった使い分けができます。
大学生の場合は、
「生活に使うお金」と「貯めるお金」を分ける
だけでも、お金を管理しやすくなります。
たとえば、
- 給料が入る口座
- 日常生活で使う口座
- 貯金用の口座
のように目的を分ける方法があります。
👉 銀行口座の種類や大学生のお金の管理方法については、「銀行口座の種類と使い分け」の記事で詳しく解説しています。
⑥ クレジットカード|便利だけど仕組みを知って使おう
大学生になると、クレジットカードを作る人も増えてきます。
クレジットカードは、簡単にいうと、
「今すぐ現金を支払わず、後からまとめて支払う仕組み」
です。
たとえば、カードで1万円の商品を購入した場合、その場で銀行口座から1万円が引き落とされるとは限りません。
カード会社が決めた締め日・支払日に合わせて、後日まとめて支払います。
便利な一方で、
「今お金がないけどカードなら買える」
と考えて使いすぎてしまう危険もあります。
クレジットカードは借金と同じように、後から支払う義務が発生するものです。
利用額を把握しながら使いましょう。
👉 クレジットカードの仕組みや、大学生が使うときの注意点については、「クレジットカードの仕組みとは?」の記事で詳しく解説しています。
⑦ NISA|投資を始めるなら知っておきたい制度
「NISA」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
NISAは、個人の資産形成を後押しするための税制上の制度です。
通常、株式や投資信託などへの投資で利益が出ると、税金がかかります。
一方、NISAでは一定の投資について、売却益や配当・分配金などが非課税になる仕組みがあります。
現在のNISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
の2つがあります。
つみたて投資枠では長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象となり、成長投資枠では上場株式や一定の投資信託などが対象となります。
NISAの非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円が上限です。
ただし、
「NISA=絶対に儲かる制度」ではありません。
NISAはあくまで税金面で優遇される制度であり、投資そのものには元本割れのリスクがあります。
大学生なら、まず制度を理解してから、自分に合った金額で利用することが大切です。
👉 NISAについて詳しく知りたい人は、「NISAとは?大学生でもわかる新NISAの基本と始め方」をチェックしてみてください。
⑧ 貯金と投資|どちらが大切?
お金を貯める方法として、「貯金」と「投資」があります。
どちらか一方だけが正解というわけではありません。
貯金の特徴
貯金の大きなメリットは、必要なときに使いやすいことです。
たとえば、
- 家賃
- 学費
- パソコンの購入
- 引っ越し
- 急な出費
など、近いうちに使う予定があるお金は、すぐに使える状態で確保しておくことが重要です。
投資の特徴
投資は、株式や投資信託などにお金を投じ、将来的な資産の成長を目指すものです。
預金より大きなリターンを期待できる可能性がある一方、価格が下落して損失が出る可能性もあります。
そのため、
近いうちに使うお金は貯金、当面使う予定のない余裕資金は投資
というように、目的によって使い分けることが大切です。
👉 「投資と貯金はどっちがいい?」と気になる人は、投資と貯金の違いを比較したこちらの記事も参考にしてください。
大学生のお金は「稼ぐ・守る・増やす」で考えよう
ここまで紹介した内容を整理すると、大学生のお金について考えるときは、
「稼ぐ・守る・増やす」
の3つに分けると分かりやすくなります。
稼ぐ
まずはアルバイトなどでお金を稼ぐこと。
ただし、収入が増えると税金や扶養なども関係してきます。
「いくら稼ぐか」だけではなく、稼いだお金にどのような制度が関係するのかを知っておきましょう。
守る
次に、稼いだお金を守ること。
税金や社会保険、詐欺、クレジットカードの使いすぎなど、知らないことでお金を失う可能性があります。
お金を増やすことだけではなく、無駄な支出やトラブルを防ぐことも立派な資産形成です。
増やす
そして、余裕資金を貯金や投資に回して将来の資産形成につなげます。
NISAなどの制度も活用できますが、投資にはリスクがあります。
まずはお金を守る土台を作ってから、無理のない範囲で増やすことを考えましょう。
大学生がお金について学ぶなら、まずここから
ここまで読んで、
「思ったより大学生にもいろいろなお金の制度が関係しているんだな」
と感じた人もいるかもしれません。
実際、大学生になると、
アルバイト → 税金 → 扶養 → 社会保険
というように、1つの行動から複数のお金の制度が関係してきます。
さらに、銀行口座やクレジットカードを使い、将来的にはNISAや投資について考えることになります。
だからこそ、最初からすべてを覚える必要はありません。
まずは自分に関係の深いところから、少しずつ勉強していけば大丈夫です。
特にアルバイトをしている大学生なら、
あたりから確認してみるのがおすすめです。
そして、投資に興味があるなら、
を知るところから始めてみましょう。
まとめ|大学生こそお金の基本を知っておこう
大学生になると、自分でお金を稼いだり、銀行口座やクレジットカードを使ったりする機会が増えます。
さらに、税金や扶養、社会保険、年金など、これまであまり意識してこなかった制度も関係してきます。
まずは今回紹介した、
- 税金
- 扶養
- 社会保険
- 年金
- 銀行口座
- クレジットカード
- NISA
- 貯金と投資
の8つを知っておきましょう。
すべてを一度に覚える必要はありません。
大切なのは、
「分からないまま放置しないこと」
です。
お金について少しずつ知識を身につけていけば、アルバイトの収入をどう管理するか、どれくらい貯金するか、投資をするかなど、自分で判断できることが増えていきます。
大学生のうちからお金について学んでおくことは、将来の資産形成にもつながります。
まずはこの記事をきっかけに、自分に関係する制度から一つずつ学んでいきましょう。



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