投資と貯金の違いとは?大学生がお金を増やす前に知っておきたいこと

お金を学ぶ

「貯金と投資って何が違うの?」

大学生になると、アルバイトなどで自分のお金を持つ機会が増えてきます。

そこで気になるのが、

  • 貯金と投資はどっちがいい?
  • 大学生でも投資したほうがいい?
  • 貯金はいくらあればいい?
  • 投資って損するんじゃない?
  • 株やNISAを始めるべき?
  • 貯金だけではお金は増えないの?

といった疑問ではないでしょうか。

結論からいうと、貯金と投資は「どちらか一方」ではなく、それぞれ役割が違います。

簡単にいうと、

すぐ使うお金・失いたくないお金 → 貯金
しばらく使う予定がなく、値下がりしても耐えられるお金 → 投資

という考え方が基本です。

大学生のうちから投資を始めることもできますが、生活費まで投資に回す必要はありません。

まずは貯金で土台を作り、そのうえで余裕資金があれば投資を考える。

これが大学生にとって分かりやすいお金の管理方法です。


貯金と投資は何が違う?

まずは、それぞれの特徴を比較してみましょう。

貯金投資
主な目的お金を安全に保管するお金を増やすことを目指す
元本基本的に価格変動しない値下がりする可能性がある
使いやすさ高い商品によって売却などが必要
リスク比較的小さい商品によって異なる
リターン基本的に小さい利益が出る可能性がある
向いているお金近いうちに使うお金長期間使わないお金

大きな違いは、

「お金を守る」のが貯金

「お金を増やすことを目指す」のが投資

という点です。

もちろん、投資では利益が出るとは限りません。

損失が出る可能性もあります。


貯金のメリット

まずは貯金について見ていきましょう。

必要なときにすぐ使える

貯金の大きなメリットは、必要なときに使いやすいことです。

例えば、

  • パソコンが壊れた
  • スマホを買い替える
  • 急な引っ越し
  • 就活で交通費が必要
  • 旅行に行く
  • 大きな買い物をする

など、大学生でもまとまったお金が必要になることがあります。

こうしたお金を投資に回してしまうと、必要なタイミングで価格が下がっている可能性があります。

そのため、近いうちに使う予定のお金は、基本的に貯金で確保しておくのがおすすめです。


貯金のデメリット

一方で、貯金にもデメリットがあります。

それは、お金を大きく増やすことは期待しにくいということです。

銀行にお金を預けておけば利息がつきますが、一般的に預金金利は投資で期待できるリターンより小さい傾向があります。

さらに、物価が上昇すると、

「銀行口座に入っている金額は同じなのに、買えるものが少なくなった」

ということもあります。

これが、いわゆるインフレによるお金の価値の低下です。

そのため、

「全部を現金で持っておけば絶対に安心」

とも言い切れません。


投資のメリット

では、投資にはどんなメリットがあるのでしょうか。

お金が増える可能性がある

投資の最大の魅力は、資産が増える可能性があることです。

例えば株式を購入して、その会社の株価が上昇すれば、購入した価格より高く売却できる可能性があります。

また、株式や投資信託などでは、商品によって配当金や分配金などを受け取れる場合もあります。

ただし、

「投資すれば必ずお金が増える」わけではありません。

価格が下落すれば損失が出ることもあります。


投資のデメリット

投資で一番知っておきたいのが、元本保証ではないということです。

例えば10万円を投資したとしても、

10万円 → 12万円

になることもあれば、

10万円 → 8万円

になることもあります。

場合によっては、それ以上に値下がりする可能性もあります。

そのため、

「絶対に減らしたくないお金」を投資に回すのは避ける

ことが大切です。


大学生は貯金と投資、どっちを優先すべき?

「じゃあ大学生は投資しないほうがいいの?」

と思うかもしれません。

そんなことはありません。

大切なのは順番です。

おすすめの考え方は、

①生活に必要なお金を確保する

↓

②急な出費に備えるお金を貯める

↓

③余裕資金があれば投資を考える

という流れです。

いきなり投資から始める必要はありません。


まずは「使う予定のお金」を確保しよう

投資を始める前に考えたいのが、

「このお金をいつ使うのか?」

です。

例えば、

1年以内に使う予定

  • 学費
  • 家賃
  • 引っ越し費用
  • パソコン代
  • 旅行代

など。

こうしたお金は、基本的に投資へ回さず、現金・預金などで確保しておくほうが安心です。

10年以上使う予定がない

「将来のために貯めているお金」などであれば、価格変動に耐えられる範囲で投資を検討できます。

つまり、

「いつ使うお金なのか」

によって、貯金と投資の使い分けを考えるのです。


大学生なら「少額投資」からでもOK

「投資って何十万円も必要なんでしょ?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、投資は必ずしも大きな金額から始める必要はありません。

投資信託などでは、金融機関によっては少額から購入できる場合があります。

例えば、

月5,000円

から投資を始めることもできます。

月5,000円なら年間では、

5,000円 × 12か月 = 6万円

です。

もちろん、5,000円でも値下がりする可能性はあります。

重要なのは、

「少額だから絶対に安全」ではない

ということ。

少額から始めるメリットは、損失リスクを抑えながら投資の仕組みを学びやすいことです。


長期投資では「時間」が味方になる

大学生が投資を始めるメリットの一つが、長い投資期間を取りやすいことです。

投資では、短期間で大きな利益を狙う方法だけでなく、長期間にわたってコツコツ資産形成をする方法もあります。

例えば毎月1万円を積み立てると、

1年 → 12万円
5年 → 60万円
10年 → 120万円

となります。

ここに投資による運用成果が加わる可能性があります。

もちろん、実際の運用では価格が上下するため、必ずこの金額以上になるわけではありません。

それでも、若いうちから長期的に資産形成を考えられることは、大学生ならではの強みです。


「複利」って何?

投資について勉強していると、「複利」という言葉をよく見かけます。

複利とは、簡単にいうと、運用によって得られた利益をさらに運用することで、利益が利益を生む効果のことです。

例えば、

100万円を運用して10%増える
↓
110万円

さらに10%増えると、

110万円 × 1.1
= 121万円

となります。

単純に「毎年10万円ずつ増える」のではなく、増えた分も含めて運用されるのが複利の特徴です。

ただし、これはあくまで仕組みを説明するための例であり、実際の投資で毎年10%の利益が保証されるわけではありません。


NISAを使うと投資の利益を非課税にできる

投資を始めるなら、NISAについても知っておきましょう。

NISAは、投資によって得られた利益を一定の範囲内で非課税にできる制度です。

通常、株式や投資信託などの投資で利益が出ると税金がかかります。

NISAを利用すれば、対象となる投資について一定の範囲内で利益が非課税になります。

大学生でも18歳以上なら利用できます。

NISAについて詳しく知りたい人は、NISAとは?大学生でもわかる新NISAの基本と始め方をチェックしてみてください。


貯金だけでも、投資だけでもダメなの?

ここまで読むと、

「じゃあ結局どうすればいいの?」

と思いますよね。

実際には、

貯金と投資を組み合わせる

という考え方ができます。

例えば、

お金①:生活費

→ 貯金

お金②:近いうちに使う予定のお金

→ 貯金

お金③:しばらく使う予定がない余裕資金

→ 投資を検討

というように、目的ごとに分けます。

これなら、

「投資しているから急な出費に対応できない」

という状態を避けやすくなります。


大学生におすすめのお金の分け方

例えばアルバイト代が月8万円あるとします。

その場合、

生活費:6万円

貯金:1万円

投資:1万円

のように分ける方法もあります。

もちろん、これはあくまで一例です。

実家暮らしなのか、一人暮らしなのか、学費を自分で払っているのかなどによって必要なお金は大きく変わります。

重要なのは、

「投資する金額を先に決める」のではなく、「必要なお金を確保した残りから投資を考える」

ことです。


投資を始める前に知っておきたい3つのこと

①投資は余裕資金で行う

生活費や学費など、必要なお金を投資に回さないようにしましょう。


②短期間で結果を求めない

投資には値上がり・値下がりがあります。

「買った翌日に10%上がってほしい!」

というような考え方ではなく、自分がどのくらいの期間投資するのかを考えることが重要です。


③分散する

一つの商品だけにすべてのお金を投資すると、その商品が大きく値下がりしたときの影響も大きくなります。

複数の資産や商品に分散することで、リスクを抑える考え方があります。

ただし、分散したからといって損失がなくなるわけではありません。


「貯金→投資」の順番を意識しよう

大学生のうちは、投資の金額を競う必要はありません。

大切なのは、

お金を管理する習慣を作ること

です。

まずは、

①収入を把握する

↓

②支出を把握する

↓

③貯金する

↓

④余裕資金で投資する

という順番を意識してみましょう。

お金の管理方法については、銀行口座の種類と使い分け|大学生のお金を管理する方法でも詳しく解説しています。


まとめ:貯金と投資は役割が違う

貯金と投資には、それぞれ違った役割があります。

今回のポイントをまとめると、

  • 貯金はお金を守り、必要なときに使うためのもの
  • 投資はお金を増やすことを目指すもの
  • 投資には元本割れのリスクがある
  • 近いうちに使うお金は貯金しておく
  • 投資は余裕資金で行う
  • 大学生でも少額から投資を始められる
  • 長期的な資産形成では時間を味方にできる
  • NISAを使えば投資の利益を一定の範囲内で非課税にできる
  • 貯金と投資はどちらか一方ではなく、目的に応じて使い分ける

「貯金と投資、どっちが正解?」ではなく、

「このお金は何のためのお金なのか?」

と考えることが大切です。

まずは必要なお金を貯金で確保。

そのうえで余裕があるなら、投資を少しずつ検討してみましょう。

そして投資を始めるなら、まずはNISAとは?大学生でもわかる新NISAの基本と始め方を読んで、制度の仕組みを理解しておくのがおすすめです。

さらに株式投資などについて詳しく知りたい人は、大学生が株を始めるには?初心者でもわかる株式投資の始め方も参考にしてみてください。

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